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ろこべん

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2019年 04月 13日

4/13(土) 海苔弁

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・海苔弁
 (たくあん、しば漬け、蓮根きんぴら、ちくわ天、鶏唐揚げ、たまご焼き)
・ミニチキンラーメン

**
週末なので唐揚げ弁当といきたかったのだけど、ちくわも残っていたし。

ところで、
J・M・クッツェーの「鉄の時代」を読んだ。
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反アパルトヘイトの嵐が吹き荒れる南ア、ケープタウン。末期ガンを宣告された一人暮らしの初老の女性ミセス・ヘレンは、自分が目の当たりにした黒人への暴力の現実を、遠く離れて暮らす娘に宛て、遺書のかたちで書き残す。そして、彼女の家の庭先に住みつき、次第に心を通わせるようになったホームレスの男に、その遺書を託そうと決意するのだった―英語圏を代表する作家の傑作を初紹介。
ーーーーーーAmazonよりーーーーーーーー


この作家の作品の中でも、南アフリカ人(南アフリカ出身の人)に特に評価された作品だそう。
アパルトヘイトで混乱した時代を生きる人々。
私には難しかった。
語るのは白人女性なので結構一方的な印象で、延々と続く独白が長くてついていけず。
特に私が混乱したのは前半の、黒人を受け付けない気持ちがありながらも護ろうとする気持ち、
白人としてこの地に生きてきたことの恥との揺れ動く気持ちの表現。
宗教色もあり今の私の知識では理解出来ないところも多く、もっと勉強してから再読しよう。
ただ、この白人女性と黒人ホームレスとの交流は興味深く面白い。
戦わなければいけない"鉄の時代"に生まれ育った、戦闘が切り離せない子供達の姿は、
映画「シティ・オブ・ゴッド」を思い起こさせる。





by oisiibento | 2019-04-13 09:04 | ふつう弁 | Comments(2)
2019年 04月 03日

4/3(水) ココナッツカレー弁当

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・ターメリックライス(カシューナッツ、豆、カレーリーフ、ブラウンマスタードシードのテンパリング)
・じゃがいも、人参、いんげんのココナッツカレー
・キャベツのポリヤル
・ゆで卵のピックル
・きゅうりと赤玉ねぎとトマトのライタ

**
人参痛みそうでどんどん使いたかったのでカレーにしました。
ケララシチューを作りたかったけど、あまりサラサラしたカレーだと弁当に向かないので
玉ねぎ多め、じゃがいもを少し煮崩れさせて粘度を出す。
味はほぼケララシチュー。

ところで、
J・M・クッツェーの「恥辱」を読んだ。
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52歳の大学教授デヴィッド・ラウリーは、2度の離婚を経験後、娼婦や手近な女性で自分の欲望をうまく処理してきた。だが、軽い気持ちから関係を持った女生徒に告発されると、人生は暗転する。大学は辞任に追い込まれ、同僚や学生からは容赦ない批判を受ける。デヴィッドは娘の住む片田舎の農園へと転がりこむが、そこにさえ新たな審判が待ち受けていた―現代文学史上に輝く、ノーベル賞作家の代表作。ブッカー賞受賞。
ーーーーーーAmazonよりーーーー
あちらこちらで紹介されているこの本の内容は、まず教授のデヴィッド・ラウリーのセクハラ問題が中心だが、この辺りの記述はたかだか90頁足らず。その後の話の方が興味深い(と私は思った)
アパルトヘイト撤廃直後の不安定な南ア。無法地帯と化し、失業、レイプ、強盗の頻発。
今まで下男として使われ虐げられてきた黒人が土地を所有する。
そういう環境の中たった一人で農園を営なもうとする教授の娘。
西欧思想に凝り固まったデヴィッドに対し、南アのこの土地でレイプされ身籠っても、さらにこの土地の人間に守られ生きようとする娘との対立。
動物を殺す(処分する)記述が辛すぎるがそれもこの土地の現実。
生き物との対峙のしかたも興味深い。







by oisiibento | 2019-04-03 09:15 | あっため弁 | Comments(0)
2019年 03月 21日

3/21(木) トマトソースハンバーグパスタ弁当

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・トマトソースのハンバーグパスタ(目玉焼き)
・ポタージュ

**
炒めたベーコンピーマン新玉ねぎを入れたトマトソースのハンバーグをメインにしたパスタ。
麺は絡みやすいスパゲッティーニ。目玉焼きものっけて。

ところで、ジョン・マクスウェル・クッツェーの「マイケル・K」を読んだ。


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土のように優しくなりさえすればいい―内戦の続く南アフリカ、マイケルは手押し車に病気の母親を乗せて、騒乱のケープタウンから内陸の農場をめざす。ひそかに大地を耕し、カボチャを育てて隠れ住み、収容されたキャンプからも逃亡。国家の運命に翻弄されながら、どこまでも自由に生きようとする個人のすがたを描く、ノーベル賞作家の代表傑作。
ーーーーーーーAmazonよりーーーーーーーーー

南アフリカの作家の作品は初めて読んだ。
地名もよく知らないところの話。地図を見たり歴史を多少勉強しながら読んだアパルトヘイト体制下の話。
こんなふうに生きなければならない人がいる。と思わされたり、こんな生き方やこんな死に方の選び方があるのだとも思わされた。
一見抵抗せず受け身に見え、しかし心の中心にあるものを貫く(信念ではなく本能のような)ところに共感。
身を隠しながら荒れた土地で種からかぼちゃを育て、初めて熟れた最初のかぼちゃを食べるシーン、大地から産み出される物への感謝の記述は何度も読み返したくなる。
他の作品も読みたくなったので早速購入。






by oisiibento | 2019-03-21 09:12 | 麺弁 | Comments(0)
2019年 03月 14日

3/14(木) ポークハンバーグ弁当

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・ポークハンバーグ
・ゆで卵
・ピーマンの塩炒め
・蓮根のゆかり和え
・チゲ風はるさめスープ
・せとか

**
ポークハンバーグは焼き肉のたれ味でしっかりガッツリ感。
それに合いそうなピーマンの塩炒め(ウー・ウェンさんレシピ)
それに合いそうなチゲ風スープ。

*
*
ところで、
武田泰淳の「ひかりごけ」を読んだ。



雪と氷に閉ざされた北海の洞窟の中で、生死の境に追いつめられた人間同士が相食むにいたる惨劇を通して、極限状況における人間心理を真正面から直視した問題作『ひかりごけ』。仏門に生れ、人間でありながら人間以外の何ものかとして生きることを余儀なくされた若き僧侶の苦悩を描いて、武田文学の原点をうかがわせる『異形の者』。ほかに『海肌の匂い』『流人島にて』を収録する。
ーーーーーーーーーーーAmazonよりーーーーーーーー
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「ひかりごけ」他「流人島にて」「異形の者」「海肌の匂い」収録。
表題作の「ひかりごけ」の構成は面白く、序盤は紀行文の体裁だが、実際の事件の記述やその後の裁判の様子は戯曲の形式をとっている。
「ひかりごけ事件」と言えば「人肉喰い」というのが周知のところなので、文面通りに理解しようとすると、極限の状態に陥った人間の業を取り扱った小説と読めばいいのかもしれないが、単純にそう読み解けないものも感じる。
裁判のシーンで、船長(犯人)は自分は裁かれたいと思っているのに「私は我慢しています」という言動と「私の首のうしろには光の輪が着いている」という言動。そして、洞窟の中で見る場所によってほんのかすかに金緑色に光るひかりごけ。
この部分に内包されるものは今の私には難しすぎる。もう少し年月を経てまた再読してみよう。
一番すんなり理解できたのは「流人島にて」。後味は悪かった。







by oisiibento | 2019-03-14 08:59 | ふつう弁 | Comments(0)
2019年 02月 20日

2/20(水) 巻き巻き弁当

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・青高菜おにぎり
・芽キャベツの豚肉巻き、カレー風味
・海苔巻きたまご焼き
・ハム巻き
・蓮根の胡麻サラダ
・コーン味噌はるさめスープ

**
青高菜漬けの葉を巻いたおにぎり、芽キャベツを巻いた豚肉、海苔を巻いたたまご焼き、ハム巻き。
残り物の使い道を考えていたら巻物ばかりの弁当になってしまった。
芽キャベツは小さかったので2〜3個まとめて肉でくるくる。

*
*
ところで、
ミラン・クンデラの「存在の耐えられない軽さ」を読んだ。
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本書はチェコ出身の現代ヨーロッパ最大の作家ミラン・クンデラが、パリ亡命時代に発表、たちまち全世界を興奮の渦に巻き込んだ、衝撃的傑作。「プラハの春」とその凋落の時代を背景に、ドン・ファンで優秀な外科医トマーシュと田舎娘テレザ、奔放な画家サビナが辿る、愛の悲劇―。たった一回限りの人生の、かぎりない軽さは、本当に耐えがたいのだろうか?甘美にして哀切。究極の恋愛小説。

ーーーーーーー「BOOK」データベースよりーーーーーー

ずいぶん前、この本がすごく面白かったとすすめられて読んだ。(この文庫本は第4刷、発売は1999年)
哲学は難しいし政治や社会情勢に疎かった私は背景もぼんやりとしていて、あまり入り込めずに読んだ。
その後同映画を観て少しわかった。というくらいだったけど、ふと「今読むと面白いのじゃなかろうか」
と読んでみたところ、こんなに面白い話だったっけ!というくらいどんどん頭の中に心の中に入ってきた。
やはり小説や映画や音楽などには出会うべき時期というものがあるのか。
トマーシュの選択、テレザの母への嫌悪と母でない女ならば好きになれたかもしれない気持ち。
サビナの裏切りとフランツのサビナ信仰。シモンや犬のカレーニンの気持ちにまで入り込んでしまった。


書評につきましてはAmazonをご参考に↓





by oisiibento | 2019-02-20 08:53 | ふつう弁 | Comments(0)
2019年 02月 06日

2/6(水) わかめご飯弁当

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・わかめご飯
・蓮根きんぴら
・ささ身大葉チーズフライ
・赤キャベツのサラダ
・たまご焼き
・味噌汁

**
昨日も混ぜご飯だったけど今日もわかめご飯。
生わかめをいっぱい買ったから。

*
*
ところで、石田ゆうすけの「洗面器でヤギごはん」と「行かずに死ねるか!」を読んだ。
7年4ヶ月をかけて自転車で世界一周をされた旅のエッセイ。
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出版された順に
「行かずに死ねるか!」
平穏な人生?それが運命なら自分で変えてやる!」そう決意してこぎだした自転車世界一周の道。だが、砂漠地帯で拳銃を持った強盗が―!身ぐるみはがされた後も疾走し、出会いと別れを繰り返しながら駆け抜けた七年半の旅。笑えて泣ける、大興奮紀行エッセイ。
ーーーーーーAmazonよりーーーーーーー


「洗面器でヤギごはん」
世界にはどんな人がいて、どんな食べ物があり、どんなにおいがするのか――。パタゴニアの荒野でご馳走になったランチ、フィヨルドの海で釣ったサバのうしお汁、一見生ゴミ なセネガルのぶっかけメシ、思わず落涙したアジアの懐かしい味。自転車旅行だから出会えた"食と人"の思い出。単行本に入りきらなかった20話を大幅加筆した文庫改訂版。
ーーーーーーAmazonよりーーーーーーーー


私が読んだ順は逆。
食べ物にまつわる話が気になったのと「洗面器でヤギごはん」というタイトルに惹かれたのでこれから読んだ。
世界各国の食を紹介しているだけの話ではない。
その土地の人たちが普通に食べているもの、その土地の食物を口にしてその土地に体が馴染む。その土地を知る。といった話。
アラスカから入国しアメリカを縦断して、メキシコに入った時の食の違いや南米から欧州に渡った時の衝撃。アフリカはグッとくる。アジア圏に入った時の郷愁と。。。

「行かずに死ねるか!」は旅の挫折、圧倒的な自然に対する興奮、出会った人との交流やアクシデント。
7年4ヶ月旅を続けて他国の文化や社会情勢を見つめ、友人を見つめ、知り合った人々を見つめ、自分の気持ちの根底にあるものにも気付き変化していく。

といったら、ずいぶんシリアスな本のようだけど、すっごく明るくテンポよく冗談のような軽いノリで書いてあって面白い。
時間があれば1冊を1日で読み終えるくらい。
面白すぎて2冊一気読みした。







by oisiibento | 2019-02-06 09:25 | ふつう弁 | Comments(0)
2019年 01月 26日

1/26(土) シイラのフライ弁当

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・シイラのフライ
・赤キャベツ、レタス
・蓮根の胡麻サラダ
・じゃがいものマサラ
・味たまご
・わかめの味噌汁

**
カレーを作った日にじゃがいものマサラを作りすぎてしまったのが今日で食べきり。
カレーにも合うしご飯にも合う。パンにも合う。

*
*
ところで、伊坂幸太郎の「フーガはユーガ」を読んだ。
伊坂幸太郎作品は最近友人が必ず買って貸してくれる。ありがとう。
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常盤優我は仙台市のファミレスで一人の男に語り出す。双子の弟・風我のこと、決して幸せでなかった子供時代のこと、そして、彼ら兄弟だけの特別な「アレ」のこと。僕たちは双子で、僕たちは不運で、だけど僕たちは、手強い。
ーーーーーーーAmazonよりーーーーーーー

伊坂幸太郎らしい展開と軽快なノリと言葉遊び、のちに回収があるであろう伏線とでどんどん読み進めていったけど話が痛すぎるなぁ。
先が気になって一気に読んだ。ということは面白い作品なのかもしれないけど、痛すぎるし最後が特に救われる気持ちにもなれない。
伊坂幸太郎の作品はくだらない冗談も混じえつつ軽快な語り口だけど意外と残虐に人がコロコロと死んでしまったりする。
それでもいつも読後感が悪くなかったのに。






by oisiibento | 2019-01-26 08:57 | ふつう弁 | Comments(0)
2019年 01月 25日

1/25(金) チキンカラヒとロティとパラタ

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・チキンカラヒ(ろこお作)
・ロティ
・アルパラタ
・ライタ

**
昨晩ろこおが作ってくれたチキンカラヒに合わせて今日はアタという全粒粉をこねて焼いたロティ。
昨晩私が作ったアルマサラ(ジャガイモのスパイス煮)をロティの生地で包んで焼いたアルパラタも。

*
*
ところで、
小川洋子の「いつも彼らはどこかに」を読んだ。
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たっぷりとたてがみをたたえ、じっとディープインパクトに寄り添う帯同馬のように。深い森の中、小さな歯で大木と格闘するビーバーのように。絶滅させられた今も、村のシンボルである兎のように。滑らかな背中を、いつまでも撫でさせてくれるブロンズ製の犬のように。――動物も、そして人も、自分の役割を全うし生きている。気がつけば傍に在る彼らの温もりに満ちた、8つの物語。
ーーーーーーAmazonよりーーーーーー

どの作品にも動物または動物のモチーフが登場する。
この作家の作品には、何かに魅入られたようにひとつの事が気になってしまう人や、何かを失ってしまったが為にそこから動けなくなった人がたびたび出てくる。
とても静謐な文章なのに心の中では何かと激しく戦っているようなところに共感する。
帯同馬という存在を始めて知った。
ピカレスクコートをもし日曜日の競馬中継で目にしたならば気にも留めなかったと思うのに、小川洋子が書くと何故こんなに切なく愛おしく感じるのか。






by oisiibento | 2019-01-25 09:16 | あっため弁 | Comments(0)
2018年 12月 21日

12/21(金) ベジ弁当

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・ワカメご飯
・黒目豆ご飯
・ひよこ豆のソテー(パセリとココナッツ風味)
・志摩豆腐の磯辺揚げ
・かぼちゃサラダ
・酢れんこん
・松茸の味お吸物

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今週も平日にあまり買い物に行けないのであるものをどんどん使い切る感じ。
野菜はあったし、冷凍しておいた豆も使いたかったので今日はベジ弁当。


*
*
ところで、
小川洋子の「とにかく散歩いたしましょう」を読んだ。
表紙につられて買ってしまった、いわゆるジャケ買いってやつ。1円だったけどね(笑)
犬は時々ちょこっと出てくるだけだった。
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幼い子の「る」と「を」との出会いの物語から、アゴタ・クリストフの「悪童日記」にまで話が広がる文字と言葉に対する考察の面白さ。
ハダカデバネズミの社会生活。
自宅での野菜作りの話では自分も小さな虫になったような気持ちになり、カバヤの話は懐かしさを感じクッキーは知らないけどそれも懐かしい感じがし、内田百閒に思いを馳せる。
そんないろんな事を考えながら散歩する洋子さんのそばではいつもラブラドールレトリーバーのラブが洋子さんを見つめ「とにかく散歩いたしましょう」。
わたしも、もみじとかえでとの散歩でいろんな事を考えいろんな悩みを消化し心落ち着かせ救われた。







by oisiibento | 2018-12-21 09:15 | ふつう弁 | Comments(0)
2018年 12月 12日

12/12(水) ケチャップライスとクリームシチュー弁当

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・ケチャップライス
・クリームシチュー
・トマト入りコンソメスープ
・紅まどんな

**
玉ねぎ、人参、ウインナー、ピーマンを具にしたケチャップライスと
昨晩ろこおが作ってくれたクリームシチュー。
具は、鶏肉、玉ねぎ、人参、じゃがいも、カリフラワー、丹波しめじ、マッシュルーム、ブロッコリー。
パセリたっぷり。
コンソメスープにもパセリ。
頂いた紅まどんなは薄皮の存在を感じさせないほど薄く、皮ごとスマイルカットにして食べるとゼリーのよう。
ありがとうございます。

*
*
ところで
すごく久しぶりに樋口一葉の「大つごもり/十三夜」を読みかえした。
随分昔に、島田雅彦 訳の「大つごもり」を読んで面白かったのをきっかけに原作も読んでみたことがあった。
最初に翻訳を読んでしまったせいか原作の方はそれをなぞるように慣れない文体を読み解くことに一生懸命になってしまったような記憶。
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今回もう一度ちゃんと読んでみようと思い立ったところ、こんなに面白い本だったのか。
一つ一つの物語は10数ページから長くても40ページくらいなのにどれもとても奥深く短編を読んでいる感じがしないのは、短い文の中に色んなニュアンスや情景情報が無駄な言葉なく収まっている表現のわざなのか。
「大つごもり」は、はらはらして、ほっとしてすかーっとする。
「ゆく雲」の男の身勝手さ。辛い境遇の中、一生自分を殺して生きていこうとする女性の切なさ。
「十三夜」「わかれ道」この時代の女性の生きづらさ。「われから」もそうだけど、親子二代に渡っての欲、金、嫉妬。
面白くて引き込まれたが、やはり女性の生き方が切ない。
樋口一葉は一文が長く、台詞も括弧無しで文の途中にそのまま出てくるので読みづらいと言われているけど、私はワンセンテンスが長い文章はわりと好きなこともあるのか、文体に慣れると内容はわかりやすい。






by oisiibento | 2018-12-12 09:26 | あっため弁 | Comments(0)